ランニングレッスンの事例を定期的に紹介していきたいと思います。
クライアント情報
ランニング歴 2か月
30代 女性
他の運動歴はなし
レッスンに期待することは
・フォームの自身がない
・パフォーマンスアップ
現在ケガはないため私が最も得意とする状況ではないですが、初心者というのもあり今後のケガ予防やパフォーマンスに繋がることを目的とします。
Before→After
左がビフォーで右がアフターです。
キャリアのわりには問題は少ないフォームでした。
気になるのはケイデンスくらいで、接地は角度のないヒールストライクですがこの速度を考えると問題とは思えません(角度がある場合は良くない)。
裸足走行やメトロノームで対応していきアフターに至ります。
本当はケイデンスを10%あげて180にしたかったですが現状ではリズムが掴めなかったので、7.5%アップの175で合わせることにしました。ケイデンスを適正にすることはケガ予防、パフォーマンスにおいてメリットしかないので大切な部分です。
接地は自然とミッドフットに移っているかと思います。ヒールでも問題はないと考えていましたが身体が自然にミッドを選ぶのならそれに越したことはありません。
このように接地は意識して変えるのではなく、勝手に変わる又は変わるように導くことが正解かと思っています。
もう一つ良い点は着地点が身体の重心線に近づいたことです。これもランニングエコノミー及びケガ予防には重要なポイントです。
今回改善されたポイント
・ケイデンス7.5%アップ
・ヒール→ミッドフット
・着地点が重心に近づいた
・上下動の改善
※上記はどれもランニングエコノミー(走りの効率性)に関わることで、パフォーマンス及びケガ予防に役立ちます。
今後のアドバイス
フォームについて
ケイデンスは175にしましたが、まだ適応しているとは言い難く油断すると戻ってしまうので、今後は意識する必要がありそうです。最終的には180にしたいですね。
瞬時に適応してむしろ元には戻れない人もいますが、時間をかければ誰でも適応はします。
シューズについて
使用していたシューズは型が古いのでモデル不明ですが、色々と触った感じではアシックスでいうところのターサーに近い物でした。
現代では厚底の部類には入らず、薄底ともならない中間くらいの物なので悪くはないです。最初から現代的な厚底を履いていたら今とは接地が変わっていたかもしれません(悪いほうに)。
と言うことでこのままこのシューズを使用しながら、出来ればもう少しミニマリストなシューズを使いフォームの定着やケガ予防のための筋力をつけていくことを勧めました。
今後変えていくべきこと
・180までケイデンスを上げる(それ以上いっても良い)
・ミニマリストシューズを使ってさらなるフォーム改善と筋力強化を行う。
総括
運動歴なしでキャリア2か月と聞いていたのでもっと悪いフォームかと思っていましたが、問題が少ないランナーさんでした(街中では独特な走りの人を良く見かけるので・・)。
レッスンはフォームを修正するだけでなく、「なぜここを変えるとここが変わるのか」「なぜケイデンスを上げる必要があるのか」「接地が変わることで身体にかかる変化はなにか」など説明していきます。説明なく「このように変えます」ということはありません。
私はフォーム変化よりも説明部分のほうが価値があると思っていて、その知識はずっと使えます(エビデンスが変わらなければ)。
今回クライアントさんもレッスンをとても楽しんでくれて何よりです。自分が変わっていくこと、自分の身体の隠れた機能を知ることはとても楽しいです。
セミナーでの私がそうだったように。
今回のレッスンの時間は約60分でした。ケガをしていればそれについての解説が入るためもう少し長くなりそうです。目的は様々なので時間は決まっていません。
現在ランニングレッスンはプレオープン状態で本格的は始動は6月以降になります。気になる方は公式LINEやSNSからご連絡お待ちしています。
コメント