2022年4月、たまたまSNSで苫小牧ハスカップトライアスロンの情報を目にし「自転車は持っているし走れれば出れそうだな」と安易な理由で参加を決めました。
ランニングキャリアも無ければ泳ぐことも出来ないので、トライアスロンは却下(というか海泳ぐとか無理すぎる・・)でバイク&ランというデュアスロンタイプに登録。
内容はバイクで40km走った直後にランを10キロ(なんでそんなことするんですか・・)
5月から約3か月の突貫工事でランニングを仕上げていく!!
ちなみに最初は4kmをキロペース6:00で始めたけど、まぁ普通に歩きましたよ・・
ここで自転車で培った筋力がランでは全く役に立たないという知見を得ました・・
本番までの練習
バイクの能力は劣っていないと判断し例年の7割くらいまで練習量を下げ、ランを怪我しないよう計画的に練習。
とは言え素人なので様々な痛みが襲っていきましたが、整骨院という環境を活かして生まれた痛みをことごとく駆逐していきました。
初心者ブーストのおかげでどんどん走れるようになり、大会前には10kmは4:40/kmまではクリアー。
本番もこれくらい走れたら表彰台もある?という期待が出来るくらいには仕上がりました。(問題はバイク40kmを走った後にこれだけ走れるかなんですが・・)
バイクは月700~800km
ランは月100~150km
本番当日
早朝に自宅から出発し勇払マリーナに到着後、軽くバイクでアップし準備を始める。
自転車イベントと違い知人はいなく圧倒的アウェー感を感じながら・・
トライアスロンって準備が大変でバイクのセッティングの他にトランジションエリアにランニングシューズ、キャップ、補給食やら必要です。
初めてのことばかりなのでチラチラ隣を覗きながらそれっぽく配置する。笑
とりあえず緊張はしていない
と言うより緊張する余裕もない
ちなみに大会時のバイクはキャニオンのエアロードでTTバイクではないですが、いきなり資金もかけられないのでここは妥協です。
シューズはズームフライ4です。現在の知識があれば去年の自分にこのシューズは絶対に選択しませんが、昨年は”カーボン=速い”と思っていたことを白状します笑
ちなみに本番用に買ったズームフライ4で走って速いと思ったことはない。走力もフォームも適応していなかったことをこの時は分かっていませんでした・・
バイク(40km)
2人1組でスタートするがラッキーなことに前回優勝者と同時だったので、「とりあえずこの人を目標にすれば表彰台かも」と思い付いていく。
バイクのスタート後に早速その方に抜かれるが「とりあえず見えている範囲で走っていればよいか」とリラックスモード。
しかし、少しすると差が縮まってきてどうするもんか・・
よくよく考えたらランで挽回なんて不可能なわけだし、ここで行かなアカン!
バイクならこの中でも上位だろうしバイクパート1位ってだけでもいいじゃん!
抜き返してややペースを上げてバイクパート1位を目指す
しかし、その直後に同じ色のゼッケンの方に抜かれる・・
年齢順にスタートしているから私より年上?
何となく年上には抜かれないと思っていたので焦ってついていくがすぐに悟りました
「はい、ムリー!!」
完全に格上なのを察知しました。(結果的にはこの方にバイクで2分も離されていた)
その後は設定ペースで走り同クラスには抜かれていませんし、先にスタートした方は全員抜きました。
トライアスロン組には2~3人に抜かれましたが、皆さんフォームが洗練されふくらはぎはキレッキレでかっこよすぎた。
ラスト3kmからは水分やジェルを補給しながらランへの戦いに備えます。ペース調整していたのでそこまでの疲労感は感じていなかった。
とりあえずクラス2位でランへ!
DHバーでの練習は数回していないのでフォームは洗練されていなかったはず。
Uターンでの減速が何度もありAvスピードは38キロ弱。
直線は39~40キロくらい出ていた感覚です。
ラン(10km)
トランジションエリアでバイクを置き、シューズを履き替え、キャップを被りランスタート!
前回優勝者とは私がエリアを出る時にむこうがバイクで戻ってきたので差は90秒くらい?
マラソンではよく”30kmの壁”と言われますが、今回の私は”ランニングシューズを履いて1歩目から壁”を感じました笑
バイク直後のラン特有の身体の浮遊感?さらに体幹に力が入らない感覚ありましたが、これは事前のトレーニングで体験済みです。
「これから10km走るとかアタオカですか・・」
すぐに給水所があるのでコップをキャッチ!マラソンとか見ててこれカッコよくて憧れてたんです笑
しかし顔をビチャビチャにするだけで全く口に入りません(水飲むだけに技術なんてないだろって思っていた頃が私にもありました・・)
諦めて残りの半分は頭にかける・・
「最初から頭にかける予定だった・・」(大嘘)
身体に力が入らない状態のわりにはペースは目標のキロ4:40を切っていた
練習で分っていたが浮遊感は2kmくらい走ると無くなり通常の感覚に戻る
まぁ、かといって辛いことに変わりはないんですけどね・・
3キロくらい走った頃に同クラスのバイクパート1位の方を抜きます
まさかの1位の景色・・
夢にも見なかった・・笑
後続は前回優勝者さんで差は60~90秒といったところ
まだ優勝を意識する余裕はありません(なにせ足が終わってますから)
5km地点を通過で頭の中は
「なんでこんなことしてるの?誰得だよ」
「みんな疲れて酷いフォームだ笑」(お前もだ!)
「なんかアナウンスブースで応援してくれてる・・うん、でも全然聞こえない・・」
7キロ地点での最後のUターンで2位の方とすれ違う
本当は脚も心もボロボロだけどここぞとばかり
「私、まだ足残してます。キリッ」
と余裕な表情を作りフォームも洗練させる(もちろんすれ違った直後にグダグダに)
差は60秒以上ある
ここで初めて「あれ?優勝ある?」と意識
まぁ、意識したところで全くペースは上がらないんですけどね(ニッコリ)
コース上でシャワーをかけてくれるスッタフが声かけてくれたので、少しでも体温を下げるためにそちら側によっていく
しかし、まだシャワーが出ておらずおそらく静止してから浴びるパターン?だったでスルー(この状況でゆっくりシャワー浴びて抜かれたらこれまでの自分にぶん殴られる笑)
後ろを振り返るエネルギーももったいない状況
ラストスパートも不可能な肉体・・
心にあったのは
「自分はもう全くペースは上がらない・・、だから・・だから・・」
「後続がたれてくれ!!」(圧倒的他力本願)
最後はどの筋肉で走っているのかもわからない状態でゴール!!
ゴールエイドの横に座り込みそこから10分くらい動けない地蔵と化す・・
座りながらエイドのバナナと水を一生分頂きました。ありがとうございます。
バイク後のランは”宙に浮いている感覚”がありますが、これはブリックトレーニングで確認済み。だからと言って遅くなるわけではない。
結局10kmはキロ4:33で私の実力としては十分です。
結果
結果は私が一番ビックリしている、優勝!!
バイク 1:04:25(トランジション含)
ラン 47:30(トランジション含)
バイクは道路封鎖により普段走れないような疾走感で気持ちよかったです。
ランは入りからゴールまでイーブンペース。序盤はまだ速く走れそうでしたが抑えたことが結果的に良かったです。
優勝ですがバイクもランもパート別1位ではありません・・
デュアスロンは総合力がものをいうんだよ!泣
ハスカップトライアスロンについて
初めてトライアスロンの大会に出て思ったことは
「トライアスリート かっこいい!」です笑
自分より年上の男女がガンガン海に飛び込んでいくんですよ・・
絶対に頭おかし・・(誉め言葉)
皆さんキラキラしていてまさにアスリートって感じでしたね
本当に非日常な空間でした
スタッフの皆さんの仕事ぶりも素晴らしくて私としては何の不満もありません。コロナ渦で大変な中で開催してくださり本当にありがとうございました!
ちなみ次の週にニセコ花園ヒルクライムという自転車レースがあったのですが、トライアスロンで身体がガリガリになり軽量化でききため年代別で優勝しました笑。
参加者たちのキラキラが凄かった。
これまで色んなスポーツしてきましたが、個人的には一番です。
全然知らない人に心から「頑張れ!」と思いました!(ゴールエイドで全く動けない状態なので心だけですが・・)
2023年は・・?
2023年も出場します!もちろん泳げるようになってないのでバイク&ランで笑
しかも私が出場したことで仲間たちも興味をもってくれ、今回はKARADAdesignから私を含め6名も出場します!
自転車仲間が主なので私と同様にランは初心者ですが、バイクに関しては同程度の実力者ばかりなので私の表彰台が危ないです・・(自ら首を絞めていくスタイル)
自転車はともかくランニングのキャリアは浅いですし、なによりランニングクリニックのセミナーで得た知見は自分にも使えるのでさすがに去年より強いはずです。
マラソン大会は?
8月以降はバイク関連のイベントはないのでランニングに専念しようと思います。
現状フルを走るつもりはないですが、ハーフは出ます。たぶん札幌マラソン?
さすがに昨年のキャリア半年で出た時(100分くらい)よりはタイムは上がるでしょう。
チームメイトにはエスコンフィールドのハーフ、札幌ドームのリレーマラソン、北海道マラソンなど予定している方々がいます。
大人になって部活のように頑張れることってなかなかないので、トライアスロンもランニングも大切な趣味として続けていきたいです。
KARADAdesignの仲間達のおかげで楽しさも苦しさも共有できているので恵まれた環境にいることにも感謝します。
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