腕や手のしびれで首を治療しているけど全然治らない方へ・・
それ、首が原因ではないかもしれませんよ。
腕のしびれ・・首の陰に隠れがちな胸郭出口症候群とは・・
胸郭出口症候群とは
当院でも結構多く見かける疾患、胸郭出口症候群。
胸郭とは肋骨・胸骨・胸椎で構成される胸部の骨格なのですが、このゾーンでは神経が圧迫されやすい部位が多数あります。頸椎で圧迫されていなくとも胸郭のどこかで神経圧迫があれば腕や手はしびれます。
首のほうの〇で圧迫されるものを斜角筋症候群、肩のほうは小胸筋症候群といいます(どちらも胸郭出口症候群の一つ)。この疾患であれば〇の部位を押すと腕のしびれが強くなります。素人だとピンポイントで押すのは難しいかもしれませんが・・
胸郭出口症候群では首にどんな治療をしようが効果は出ません。そして、この疾患は珍しくありません。
なで肩の女性(痩せ型の女性)や重い物を持ち運ぶ労働者に多いとされていますが、私としても女性の比率が多いと感じます。
首の症状と併発することも多いので、「私はヘルニアと診断されているから」と言っても油断は出来ません。実はヘルニアの圧迫は改善しているが胸郭の圧迫によりしびれが出ているかもしれません(このケースも普通に多いです)。
とりあえず、ずっと首を治療しているけど全然しびれが取れないという方は疑ったほうがよいでしょう。
胸郭出口症候群とは首の横の筋肉や、胸の筋肉により神経が圧迫され上肢に痛みやしびれが出現する疾患です。
その他の問題
首や胸郭だけが神経を圧迫するわけではありません。結局どこで圧迫されようがその先はしびれると考えてよいです。いくつか例をあげます。
腋窩神経麻痺
これは脇の後ろの四辺形間隙という所での神経圧迫で、主な症状としては腕を上げたときに症状が強くなります。この症状も普通に出くわします。
肘部管症候群
肘の肘部管という所での神経圧迫で、薬指と小指、その側の前腕がしびれます。肘の変形や特定のスポーツが原因となりやすいです。
ギヨン管症候群
小指球のギヨン管という所での神経圧迫で、薬指と小指がしびれます。こちらも変形や腫瘤などが原因となりますが、個人的にはあまり遭遇しません。
手根管症候群
手首の手のひら側の手根管という所での神経圧迫で、親指~薬指までがしびれます。女性に多く発症します(特に出産期や更年期)。
首~上肢だけでも様々な神経圧迫ポイントがあります。さすがにこれを素人が判断するのは厳しいかも・・
このように腕の痛みやしびれと言っても様々な原因があるので、いくらレントゲンやMRIで検査したからといっても油断はできません。
とにかく長期に渡って治療しているにも関わらず症状が改善しないのであれば何か疑ったほうがよいです。これは全ての治療に対して同じ考え方で、私も治療する立場からそのように考えます。
しぶや整骨院での施術
ここまで紹介した神経圧迫症状は当院でも施術可能です。主な対応としては物理療法(高周波や超音波)がメインとなりますが、ケースによっては手技により圧迫を取っていきます。1、2回で完治となるようなものではないですが、それほど苦戦しないイメージを持っています。
公式LINEにて無料カウンセリングを受付ています。似たような状況の方はお気軽にご連絡ください。
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