医学は日々進歩すると共にこれまでの常識が覆されることがあります。ケガの応急処置についても同様です。
最新のエビデンスに基づく対応をご紹介します。
※私も競技で強い捻挫をした際に同様の対応をしていますが、かなり短期間で競技復帰できました。
RICEはもう古い

”捻挫 応急処置”で検索するといまだに出てくるRICE(R安静・I冷却・C圧迫・E挙上)ですが、もう古いです。決定的に違うのは冷却(アイシング)がなくなりました。
現在の正しい対処法はPEACE&LOVE、何だか幸せになれそうな予感・・

一つずつ説明すると長くなるので割愛しますが、わかりやすく言うと「最初は圧迫と挙上をして、最短の安静の後に適切にむしろ動いていこう」、「本来身体がもつ治癒力を最大に使うんだ。アイシングも痛み止めも必要ない」こんな感じです。
LOVEの方は応急処置ではなく復帰までの行動ですね。
ケガは直後~数日が大切


ケガは受傷から3日くらいがとても重要。安静、圧迫、挙上を行いましょう。
アイシングは絶対にダメなのか?
治癒促進と言う意味では良くないですが一時的に痛みを緩和する効果はあるので、”黙っていても痛くて辛い”という場合はアイシングもOKです。ただし、初期だけにしたいですね。
いつから活動するのか?
捻挫にも程度があるので断言は出来ませんが、ある程度の痛みがひいたら意識的に動きましょう。勘違いしないでほしいのは”なるべく早く競技に復帰する”ということではありません。
過度に安静にすることで組織が硬まることを防ぐこと、身体の循環機能を上げることが目的なので、軽度な有酸素運動(ウォーキング、バイク、スイムなど)からです。また、同じケガを繰り返している方はそもそも周辺組織の弱化があるので特異的なエクササイズを早めに行いましょう。
痛みがない軽度な有酸素運動から始め徐々に競技運動に近づいていく。ケガを繰り返している又は完治までに長期を要する場合はエクササイズ(筋トレ)を行う。
施術は必要か?
骨折などの疑いがあるのなら病院で診断してもらいましょう。明らかにそのレベルでないのなら最初から整骨院でも良いです(どちらにせよ疑いがあるなら病院を勧めると思います)
骨折がなく靭帯損傷であれば上記の対応をしっかり行いましょう。痛み止めはどうしても活動しなければいけない理由がない限りはおすすめしません。最終的な完治に時間がかかるのと、患部の組織が弱化する恐れがあるためです。
病院や整骨院での施術は効果的ですが(例・高周波、微弱電流、衝撃波、超音波など)、治療そのものよりも専門家からの適切な活動のアドバイスのほうが重要かもしれません。
適切に対応するのなら個人の力で完治までもっていけますが「少しでも早く完治したい」「適切な対応がわからない」という場合は専門家の力を頼ってください。
他に意識するべきこと
大事なことで蔑ろにされていることは睡眠と食事(栄養)。睡眠中には成長ホルモンの効果により回復が促進され、その時間が短ければ患部にマイナスなのは明らかです。組織の修復には治すための材料が必要でそれが食事です。
軽度な有酸素運動、適切なエクササイズ、睡眠、食事。これらにより身体が患部を治す力を最大化させることが基本的な考えです。治癒には様々な因子が関与します。

登別のしぶや整骨院でのケガ治療
当院でも基本的な考えは上記と同様です。ケガの回復に効果の高い治療器は複数所持しているので、それを使いながらさらに回復を促進させます。
最も大切にしている考えは利用者の気持ち。私も競技をしているので、長期の離脱や痛みへの不安があることは理解できます。それゆえ”なるべく活動を休止しない、早期の復帰”が重要なテーマ。
「◯◯に大会があるので間に合わせたい」との要望も多いので逆算した治療計画を考えます。”大会に間に合わせる”ということは”大会までに治す”ことではなく、”それなりにパフォーマンスを発揮できる状態で大会を迎える”です。そうなると完治までただ安静にすることがベストなはずがありません。
治療だけでなく、目標への復帰の道のりまで包括的にアドバイス出来ること。
登別のしぶや整骨院では捻挫や骨折でのご相談も公式LINEにて受け付けています。来院の有無に関わらずお尋ねください。



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