首の治療で腕の痛みやしびれが治らない場合

腕の痛みやしびれの原因が首(頸椎)にあるとして、病院や治療院で施術を受けている方は少なくありません。ですが、数か月治療しているにも係わらず、なかなか症状が緩和しない場合は他に原因があるかもしれません(本来は初診の時点で全てチェックするべきですが)

今回は、腕に痛みやしびれを出す疾患で見逃されやすい、胸郭出口症候群について説明していきます。

頸椎だけが神経の圧迫ポイントではない

頸椎から出た神経は腕~指先までを支配しますが、ヘルニアのように頸椎付近で神経を圧迫し、症状を出す場合だけとは限りません。指先まで行く過程のどこで圧迫されても、その先はしびれると考えてよいです。

その中で構造的に圧迫されやすい部位が存在し、鎖骨回りや肩回り、肘、手首がそれにあたります。基本的に圧迫されている部位より遠くにしびれが現れるため、肘での神経圧迫があれば上腕には症状は出ず、前腕から指先までが対象となります。また、指先を支配する神経は一本ではないので、手背のみ、手掌のみ、薬指と小指のみなど限られた部位になることもあります。

しびれの範囲から、どの場所で、どの神経が圧迫されている可能性があるかを施術者は判断しています。

胸郭出口症候群とは

神経を圧迫しやすい部位は多数あると説明しましたが、今回はその中の胸郭出口症候群を解説します。

簡単に言うと首の側面~肩の前面付近で神経を圧迫するものを胸郭出口症候群と言い、細かく斜角筋症候群、肋鎖症候群、過外転症候群に分かれます。私の経験では斜角筋>過外転>肋鎖の順に多く出会ってきました。

下の写真は神経を圧迫する部位です(肋鎖症候群は書いてません)。斜角筋症候群は首の側面の〇になり、斜角筋という筋肉が硬くなり神経を圧迫します。肩前面の〇は過外転症候群の圧迫部位で、小胸筋という筋肉が硬くなり神経を圧迫します。

改善するストレッチもあるが・・

斜角筋症候群や過外転症候群は筋肉の硬さが原因なので、ストレッチをすることは有効ですが、素人が自ら行うストレッチのみで完治させるのは難しいでしょう(斜角筋ストレッチ、小胸筋ストレッチで検索可能)。

やはり専門家による運動療法や治療機器を頼ったほうが手っ取り早いです。

首の疾患に併発している場合も

頸椎の疾患+胸郭出口症候群という場合もあります。それだと首の施術は一定の効果は発揮しますが、胸郭出口症候群が放置されているので、あるラインから症状は変わらないでしょう。

ここで伝えたかったのは、首の施術のうけているが全然しびれが改善していない人は、そもそも首が問題なのかを疑ってほしいということです。首が問題だとしても症状が改善していないなら、その施術は変える必要があります。このブログでは何度も書いていますが、1ヵ月効果がない治療が2ヶ月目から急に効果を発揮することは無いと思っていいです。その場合は診断か治療内容を再考する必要があります。

先生に「症状が変わらないがこのままで大丈夫か」「他の疾患の可能性はないか」などを伝えてほしいですが、伝えにくいならば転院いいでしょう。とりあえず伝えてみて、まともな返答が無かったり、感じ悪く対応されたら変えるでもいいかもしれません。

次の治療院ではそれまでの治療歴を説明しましょう。前院での治療期間や治療内容、診断内容は最低限伝え、それによりどの程度の改善が見られたかも大切です。同じような施術になると転院した意味がなくなりますからね。

首が悪ければ上肢、腰が悪ければ下肢がしびれるくらいは一般的に知られていますが、それ以外にも多くの原因が考えられることは知っておいてください。

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