前にブログで整骨院や整体院など、機関別での対応の差について書きました。
今回は肩こり腰痛を治すには、どんな資格者がいいの?という疑問に答えていきます。
国家資格と民間資格
整骨院は柔道整復師、鍼灸院は鍼灸師という国家資格が必要です。
国家資格取得には3年の通学後に国家試験を合格する必要があります。それだけ通学しているので解剖生理学など基礎的な医療知識は確実にありますが、施術の技量はあくまでも実務経験に影響されます。国家資格では保険が適応されますが、慢性の肩こり腰痛はどのみち適応外なのでそこでのアドバンテージはありません。
一方、整体院やカイロプラクティックは整体師やカイロプラクターの民間資格者が主です。通学は半年~とまちまちですが、独学で勉強して開業しても問題ありません。
ちなみに国家資格者が整体院を開業している場合もあり、柔道整復師や鍼灸師の他に、理学療法士が整体院をしているケースもあります。
どの資格者がいいか
肩こり腰痛を治すのにどの資格者が良いかの結論は・・
どれでもいい!!
国家資格者のほうが通学期間の勉強量は多いかもしれませんが、何となくで働いていれば技術は身に付きません。逆に民間資格者でも勉強、技術習得に熱心であれば優秀な先生だと思います。つまり、資格の種類で良し悪しを決めるのは難しいのです。
結局は”人”
国家資格を持つ私から見ても、資格の種類は関係なく、結局は”人”だと思っています。
SNS等で全国のセラピストの方々と繋がりがありますが、そこでは資格のどうこうは関係ありません。民間資格者であっても、とても勤勉で深い知識を持つ人は大勢います。もちろん患者様への対応や思いにも資格は関係ありません。
病院、整骨院、整体院のどの機関が良いか悪いかを決められないように、どの資格者がおすすめかはありません。ご自身が診てもらいたいと思える先生に出会うしかありません。それは、ネット情報でも簡単に判別できることではないでしょう。
最初の問診で判断しよう

なるべく少ない通院で良し悪しを判断しなくては、お金も時間もかかってしまいます。その判断材料として大切なのは、初診での問診です。問診では現在の症状のほかに、過去の病歴や治療歴は最低限聞くでしょう。さらには家族構成や仕事、趣味まで尋ねることもあるかもしれません。デスクワークなど不良姿勢、趣味の活動量、小さなお子さんがいる家庭でのお母さんであっても負担は多いと思います。そのような情報から原因を推測したりも出来ます。
施術の効果は1回での判断は難しいかもしれませんが、問診は最初が肝心なので、そこでの対応が微妙ならそれ以後も良くはないでしょう。問診は施術者がどれだけ自分のことを知ろうとしているかの判断材料になります。あなたの話をそれほど聞かずにマッサージに入る施術者であれば問題です。
初回は治療効果よりも、問診の対応のほうが大切かもしれません。
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