当院でも腰および首の牽引治療は可能です。
牽引は昔からある治療器なので根強いファンのような方もいて、患者様の方からお願いされることもあります。最終的な判断は私がすることになるので、その大まかな考えや基準についてお話しします。
牽引が無くとも解決できる
昔はむち打ち症などでは“とりあえず牽引“と言うくらいメジャーな治療でしたが、昨今では最新治療器に押されて“やらなくてもよい治療“になりつつあります。
少なくとも当院ではコンビネーション治療器や筋膜治療器のほうが優位な立場にありますし、手技も含めるとかなり影が薄いです。
症状や人を選ぶ
牽引をやってはいけない疾患も多くありますし、ヘルニア等のやってもよい疾患でも人によっては合わないこともあり、返って悪化したりします。
電気系の治療は効果がないことはありますが、悪化させることは殆どありません。
引っ張る強さについて
昔に牽引をしたことがある方の中には“とにかく強く“を求めることがありますが、牽引には強さの上限があり、だいたい体重の半分のキロ数までとなっています(腰牽引)。
他院で大幅にオーバーした強さで行っていたとしても、当院ではある程度規定の範囲内で行っています。

このように牽引は様々な制限があり、その割には優先度が低い治療器となっているのでどんどん影が薄くなっているのが現状です。もちろん現在も牽引がメニューに入っている患者様はいますが、上記の問題をクリアーして患者様にメリットがあると判断した場合のみ使用しています。
10年以上前の開業当初はもっと頻繁に使っていたんですけど、治療器の進化は本当に凄くてビックリです。
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