多くの方がマッサージやストレッチは強いほど、又は痛いほど効くと思っています。しかし、これは逆で、悪化する可能性のほうが高いです。
昔は施術者も強く押し、強く動かすような施術が多かったのですが、近年は弱い刺激の施術に変わってきているようです。私も勤務時代よりも施術の強さは弱くなっています。
なぜ強い刺激はマイナスなのかを簡単に説明します。
強いマッサージは身体への攻撃
これまで、痛いほど押してもらって肩こりは改善しましたか?
その時は何となく効いた感覚でも、次の日はどうでしょうか?
硬くなった筋肉を強く押すということは、身体にとっては攻撃とみなされます。そして、その反応として筋肉を緊張させることで攻撃から身を守ろうとする反応が生まれます。結果的に筋肉は緊張して全然柔らかくはなりません。
ストレッチの場合は痛いくらい動かしても少しずつ可動域は改善していきますが、ちょっと痛いくらいでも同じくらい変化するので、痛みに悶える必要なありません。
家族に揉んでもらう場合
奥さんが旦那さんにお願いしてマッサージをしてもらう話をよく耳にしますが、もれなく痛いようです・・笑
旦那さんも悪気があるわけではなく、両者とも強ければ効く!と思っているからだと思います。単純に女性の身体にたいして、男性の力は強すぎるかもしれません。
そのような場合は、親指を使わないことをオススメします。それだけで押す圧力は大幅に減ります。人差し指~薬指の3指で軽く圧をかけながら擦るようにしましょう。押す→擦るのほうにイメージを変えてください。ガチガチな人はこれでも多少痛いでしょうが、これくらいなら問題ありません。(これは肩こりでの話で、腰の筋肉へなら親指がいいです)
擦るメリットは他にもあって、旦那さんの負担が大きく減ることです。素人の方は強いマッサージを5分もやれば指が痛かったりすると思いますが、擦るなら倍の時間やっても大丈夫!(と思う・・)
プロに揉んでもらう場合

マッサージ屋さんや治療院でも、施術者に必要以上に強さを求めないようにしましょう。治療では”効いている感覚を与える”よりも、”効かせる”ことが目的となります。もし、マッサージの強さややり方に疑問があるなら質問してみて、なぜ自分にはこの方法をするべきかを聞いたほうがよいと思います。
当院は強さや施術方法も人によって違います。同じような症状でも、細かな問題点は様々だからです。そもそもマッサージなどの手技を行わなくとも物理療法で改善する方も多くいます。
とは言え、強いマッサージや、強い電気刺激で満足感が得られることは共感できます。私も自分に何かしらの治療をするときにそのような葛藤と戦っています。笑
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