病院、整骨院、整体に通われていて、先生(施術者)にしっかりと症状を伝えられていますか?
そんなに変化がないのに施術者の顔色を気にしてプラスに伝えたり、反対に多少は回復しているにもかかわらず「痛い」「変わらない」とだけ伝えたり。症状についてのコミュニケーションはしっかり取らないと、あなたにとってマイナスにしかなりません。
今回が施術者側からみた、コミュニケーションのアドバイス。参考になれば幸いです。
現状を的確に伝える以外はどちらにせよアウト
回復具合をプラスに伝えれば施術者は満足でしょう。自分の診断、施術は正しかった!と思い上機嫌に接してくれると同時に、”このままの施術メニューで大丈夫”と確信します。
確かに施術者との関係は良くなりそうですが、症状の回復という点ではダメですよね。
逆にマイナスに伝えれば”このメニューでは効果がないなら別を試すか”となりますが、実際は多少なりとも効果が出ているので、内容を変えられることが良い方向にいくとは限りません。
では、どう伝えれば良いか?当たり前ですが現状を素直に伝える以外の正解はありません。
「しびれは軽くなったけど、〇〇の痛みは残ったままです」「〇〇の時の痛みは無くなりましたが、〇〇は相変わらず辛いです」「治療後は良いですが、3日くらいで元に戻ります」などなど・・
もちろん全く変化を感じないならそのように伝えましょう。
施術者は最初の診断で”どこからアプローチするべきか”、”症状がどれくらいの治療ペースで、どれくらいの期間がかかりそうか”くらいは考えています。なんなら”これでダメなら次はこうしよう”と、初回の時点で次のアプローチも想像します。
可動域や筋肉のハリなど、こちらで判断可能な情報も大切ですが、それに対しての本人の主観を知る必要があります。
1,2回の治療で判断しない
1日でも早く辛さから解放されたいと思いますが、1、2回の治療では判断せず、最低でも3回は様子を見てください。私はせっかちなほうなので結果が出なければ内容をすぐ変えるほうですが、それでも3回は経過をみます。全ての症状が1回目から効果を実感できるとは限らないのです。
逆に10回くらい治療して何の変化もなく、治療内容も変えない所は問題かと思います。1ヵ月の間に少しの変化もなかった治療が、2ヵ月目から急に効き始めるとかはないので。
ただし、これは病院や整骨院などの料金の安いところでの話です。整体などの1回数千円~数万円かかるところだと、様子見の3回でもかなりの負担となるので1、2回での判断もありかもしれません。そういう治療院ならば、初回でも相応の結果は出さなければいけないという覚悟は持っているはずです。
こんな施術者からは逃げろ!
真面目に通院しているのに症状が改善してないことを伝えると、不機嫌になる場合もあるようです。もうこの時点で別の所に変えたほうがいいです。あとは、いつまで経っても安静の一点張りだったり、何かと年齢のせいにするもどうかと思います。確かに加齢による退行変化はありますが、その中でどういうゴールに、どう向かっていくか考えて伝えていく必要があります。
お金を払ってあなたがご機嫌をとらなくてはいけないのは、どう考えてもおかしいですよね。「先生はえらい」という価値観はとっくに終わっています。そこら中に整骨院も整体もありますよね?飲食店を選ぶように自由に変えましょう。
疑問があれば聞く
ご自身の症状についての疑問があればその都度尋ねましょう。「〇〇して良いですか?」「なぜ〇〇の症状は出るのですか?」「自分でやれるケアはありますか?」などなど。
色々聞くとうっとおしいと思われるとか感じるかもしれませんが、そんなことはありません。むしろ本人が症状に向き合おうとしていることは、施術者側にとっても良いことです。どんな症状でも本人の意識が高ければ、より早くゴールにたどり着けます。
聞かれることにネガティブな反応を見せる施術者からは・・うーん、逃げましょう笑
我々施術者は”治してあげる”という立場ではなく、”治すお手伝いをする”というものです。施術により症状を軽くすることは勿論ですが、ご本人に現状を理解してもらい協力してゴールを目指すというのが正しい解釈です。故に症状の説明も治療の一つと言ってもよいと思います。
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