顎関節症などのあごの不調を抱えている人は、高い確率で肩こり頭痛にも悩まされています。今回はそのような症状に効果的なケアをご紹介します。
ケア①【胸鎖乳突筋】
胸鎖乳突筋は顎関節症にともない硬くなりやすい筋肉です。頭痛にも関与するので是非ケアをしてほしいです。耳の後ろから鎖骨の内側(胸骨)まで続きます。

首を左に向ければ右側の胸鎖乳突筋が浮き上がるので確認しやすいです。

こんな感じでつまめます(乾燥により絶賛肌荒れ中ですいません汗)。この筋肉を親指と人差し指で挟みながら、軽く揉んでいきます。マッサージ中は正面を向いてください。横を向いていると筋肉が伸長されて硬くなるので、正面を向いたほうがやりやすいと思います(下記画像参)。横を向いて筋肉の位置だけ確認し、マッサージは正面でやりましょう。

ケア②【側頭筋】
側頭筋は口を閉じるときに働く筋肉です。肩こりでは首から下ばかりが気になりますが、ここも硬いことが多いです。(画像の青い筋肉)

この筋肉は厚みがないので、押す・揉むというよりも頭皮を動かすことを意識しましょう。3~4本の指を側頭部に当てて上下左右に頭皮を動かします。これが痛かったり、左右差があれば硬くなっていると思います。

あごの不調→肩こり
肩こりだからあごが不調になるのか、あごが不調だから肩こりになるのかを尋ねられますが、私の経験では後者のほうが多いです。顎関節症の方のほとんどが肩こり、首痛、頭痛などの症状を持っています。
猫背→あごの不調
肩こりだからあごの不調と言うのは直結しないと思いますが、猫背はあごのトラブルを招くリスク要因です。猫背になると身体に対しての頭の位置が前方に位置し、それに伴いあごが上がることにより負担がかかります。
まとめ
今回ご紹介したケアは肩こり頭痛に効果的ですが、あごの不調そのものを改善することは出来ません。あくまでも対症療法になってしましますが、そのまま放置するよりは良いと思います。まずは、上記の筋肉が硬くなっているかどうかチェックしてみて下さい。硬かったり、痛かったりするなら症状の軽減にきっと役立つはずです。
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